1932年福岡県生まれ。早稲田大学露文科中退。66年「さらばモスクワ愚連隊」で第6回小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞。76年「青春の門 筑豊篇」ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。2002年には第50回菊池寛賞を受賞。NHKラジオ深夜便「歌の旅人」、BSフジ「五木寛之『風のcafe』」放送中。日刊ゲンダイ本紙連載「流されゆく日々」はギネス記録を更新中で、16年9月5日に連載10000回を迎えた。著書に「風の王国」「大河の一滴」「他力」ほか、「親鸞」三部作など多数。
連載10147回 陰謀論とは言うけれど <5>
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(昨日のつづき)
北国新聞は北陸を地盤とする地方紙である。石川県を中心にして、きわめて強い人気を維持している新聞だ。
かつて私は北国新聞の資料室に通い、古い日露戦争当時の紙面を調べて、『朱鷺の墓』という長篇小説を書いたことがある。その北国新聞から新…
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