五木寛之氏【年頭特別寄稿】 予測不能の時代に

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 平成がまもなく終ろうとしている。それは同時に、昭和がはるか遠くへかすんでしまうということだ。明治は遠くなりにけり、と嘆いた時代と同じように、やがて昭和は過去の風景となるだろう。

 新しい年が、未来への期待にみちた年になるのではない。平成というとらえどころのない時代の幕引きとなるのだ。そのフィナーレを奏でる年の新春にあたって、どんなメッセージを掲げればいいのか。

 今年は昨年にも増して不穏な時代になるのではないか、という予感がある。国際情勢をうんぬんするまでもなく、私たちの日常がきわめて危うい水域にあるからだ。

 超大企業、優良会社といえども一朝にして崩れ去る現実を昨年は見た。それだけではない。一つの国の存在さえ安泰ではないのである。北朝鮮はアメリカの出方次第では、物理的に地上から消滅する可能性すらある。場合によっては日本列島が核攻撃の目標とならないとも限らない。

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