周来友
著者のコラム一覧
周来友ジャーナリスト、タレント

1963年、中国生まれ。87年私費留学生として来日、95年に東京学芸大学大学院を卒業。「週刊新潮」「週刊文春」などに中国事情について執筆するほか、「ここがヘンだよ日本人」(TBS系)、「なかよしテレビ」(フジテレビ系)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京系)などバラエティーやワイドショーにも出演。

1985年に来日 野村総研での1年間の研修が契機となり再来日

公開日: 更新日:

中国人留学生専門「大学予備校」で成功した女性<2>

 都内ナンバーワンの進学率を誇る中国人留学生専門の予備校「フジ国際語学院」は、今年創立して30年目を迎える。

 1989年6月2日、日本語学校として設立。これまでの道のりを振り返ってみると、外国人留学生における日本語教育の歴史の縮図であった。それを語るには創始者のひとりであり、理事長のZ氏抜きでは始まらない。

 Z氏は、遼寧省瀋陽市生まれ。瀋陽市は中国東北地方にある重工業地帯の大都市で、国営企業が集中していた。“高考”(大学受験)が復活してから間もなく、才媛の誉れ高かったZ氏は北京の名門である対外経済貿易大学に入学。卒業後、政府機関の経済貿易部に配属され、同時通訳をこなしていた。

 1985年に国費で初来日。日本経済を勉強するためであった。というのも当時、中国は改革開放にかじを切ったばかり。経済をそのまま“卡車”(計画経済を意味するトラック)で続けるか、それとも“轎車”(市場経済を意味する乗用車)に切り替えるかを模索する時期だった。Z氏は政府から東京の野村総合研究所に派遣され、研修生活を送ったのである。その1年間をこう述懐する。

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