積雪量は平年2割以下…水不足と灼熱地獄が東京五輪を襲う
「東京砂漠」の二の舞いか――。
全国的な暖冬で深刻化している雪不足。気象庁は24日、「地域によっては春から夏にかけて水不足になる可能性がある」と異例の呼び掛け。水不足に陥れば、半年後の東京五輪開催は重大危機に直面する。
降雪量は日本海側を中心に多くの観測所で平年の20%以下(11月1日~1月23日の累積降雪量)を記録。冬の観光やレジャーに影響が出ており、ウェザーニューズによると、全国385カ所のスキー場のうち約4分の1が営業できていないという。
2月以降も暖冬が続くというから、雪不足の影響でこの夏は水枯れになる可能性が高い。
■1964年大会の直前も渇水
オリンピックイヤーは水神様の機嫌が悪いのか、1964年の大会直前も渇水が東京を襲った。
64年大会の約3カ月前、東京は7月22日から8月19日まで連続して気温30度以上の真夏日を記録。8月には東京で18時間以上の断水となり、この時期に「東京砂漠」という言葉が生まれた。