新型肺炎パニックが日系企業150社直撃 経済損失2.7兆円も
中国・武漢市発の“コロナショック”が日本経済を直撃しそうだ。中国政府は21日、新型コロナウイルスの感染者2人が新たに死亡したと発表。これで死者は6人目。中国国外では日本、韓国、タイの3カ国に加え、同日、新たに台湾で感染者が確認された。思わぬ感染拡大に、アジア市場は全面安となった。
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中国政府が新型ウイルスによる新たな死者を発表した21日、上海や香港、韓国のマーケットは全面安の展開に。日経平均も下げ幅を拡大し、前日比200円安。新型ウイルスによる警戒感がアジア市場で広がってきている。
中国政府の専門家チームは20日、「人から人に感染したことが証明された」と明言。WHOの西太平洋事務所も21日、ジュネーブで開かれる緊急委員会を前に、ツイッターで「持続的な人から人への感染があるとみられる」と明かした。
日本政府は「WHOの緊急会合の議論などを見極める」との立場だが、ボーッとしてはいられない。半年後に東京五輪を控えているからだ。