オンライン授業はうやむやに…ICT教育導入はどうなった?
昨年3月、新型コロナウイルス感染拡大防止による全国の学校への臨時休校要請によって学校教育のオンライン化に注目が集まり、多くの学校が対応に追われた。今回の2度目の緊急事態宣言下では、休校要請は出されていないが、結局オンライン化はどうなったのか。自身も中高の数学科教員として勤務しながら、教育現場のICT(情報通信技術)コンサルティング企業「スクールエージェント株式会社」を経営する田中善将代表取締役に話を聞いた。
「昨年の休校時にオンライン化をうまくやれていた学校は、校長が自ら情報を吸い上げ、機材の貸し出しや授業の方法などを判断していけました。ただ、そういう学校はまれだったと思います。民間企業がICT教育のパッケージをつくり、勉強会などを開催しても、その情報自体を吸い上げられていない学校も多かったのです」
そして、6月に休校要請が解除されると、授業は今まで通りの形に戻り、オンライン化に関してはうやむやになってきている。