山梨、和歌山で震度5弱が相次ぐ…南海トラフ巨大地震が迫っているのか

公開日: 更新日:

 日本列島が揺れに揺れている。3日午前、山梨県と和歌山県で震度5弱の地震が発生。関東と関西を中心に、広い範囲で震度1~4の揺れを観測した。政府の地震調査委員会によると、南海トラフ巨大地震が今後30年以内に起きる確率は80%。日頃から、最大級の地震に備える必要がある。

 ◇  ◇  ◇

 気象庁によると、山梨で発生した地震の震源地は東部・富士五湖。この地域で震度5弱以上を観測したのは2012年1月以来、約10年ぶり。地震の規模はマグニチュード4.8だった。気象庁は緊急記者会見を開き、「揺れの強かった地域では、地震発生後から約1週間は、最大震度5弱程度の地震に注意が必要」と呼び掛けた。

 山梨での地震発生から約3時間後、和歌山でマグニチュード5.4の地震が発生。山梨と同じく震度5弱を観測した御坊市では、市役所の窓ガラスが30枚以上割れ、職員や来庁者が一時、建物の外に避難した。

 気象庁は和歌山の地震について、「山梨の地震との関連は認められない」としたが、果たしてどうなのか。立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授はこう言う。

「山梨と和歌山で発生した地震はどちらも、西日本地域が乗っているユーラシアプレートと、フィリピン海プレートの境界近くで発生しています。フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが潜り込むことによって、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに圧力をかけ、地震が発生するという“玉突き現象”が起きているのです。2日に茨城県南部で発生した震度4の地震も、フィリピン海プレートと、東日本地域が乗っている北米プレートの境界に近い。いずれの地震も『関連がない』どころか、全てフィリピン海プレート絡みです。特に太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込む『伊豆・小笠原海溝』の西側、富士山や箱根山、伊豆大島などが位置するエリアでは、これまで経験のない火山活動や地震が発生する恐れがあります」

 何といっても心配なのは、南海トラフ地震だ。気象庁は「南海トラフ巨大地震の発生可能性が平常時より高まっているとは考えていない」との見解を示したが、安心はできない。

「南海トラフ地震はフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込み、ひずみに耐えきれなくなったユーラシアプレートが跳ね上がることで発生します。圧力に耐えられなくなったユーラシアプレートがエネルギーを放出し、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界近くの豊後水道周辺や日向灘、さらには台湾で、比較的規模の大きい地震が頻発しています。プレートの動きが活発になっている以上、いつ南海トラフ地震が襲ってきてもおかしくありません」(高橋学教授)

 万が一に備え過ぎることはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「コンサル」名乗るシニアは「ほぼ無職」 それでも「自分は現役ホワイトカラー」の仮面を外せないオジさんたちの終わりなき戦い

  2. 2

    天皇皇后が訪問したオランダ・ベルギーの次期王位は「女王」に…欧州では男系優位の「サリカ法典」は過去のもの

  3. 3

    生成AIに乗り遅れるな!「AIコミュニティー」に50万円を一括払いする太っ腹シニアの焦り

  4. 4

    男性シニアの再就職は元公務員でもこんなに難しい 中高年がハマりやすい「リスキリング」の落とし穴

  5. 5

    なぜ保護者たちは偏差値40台の中学でも受験させるのか…注目の3校「駒込」「女子美術大付属」「理数インター」

  1. 6

    能力アピールも資格取得もムダ! 元公務員でも難しい「男性シニアの再就職」を突破できるのは「謙虚な人」という“無慈悲な実情”

  2. 7

    「横濱スパヒルズ竜泉寺の湯」は高濃度炭酸泉はじめ、湯も充実のスーパー銭湯

  3. 8

    JR四国「四国まんなか千年ものがたり」(香川県多度津~徳島県大歩危)歴史ある隠れ里を走り抜けるおとなの遊山

  4. 9

    「年金1.9%増」に歓喜する中高年の理想と現実…手取りはわずか8割、老後2000万円では絶対に足りない

  5. 10

    旧統一教会への解散命令が持つ歴史的意味は、オウム真理教とは違う

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    橋本環奈に近日ゴールイン説が再浮上…破局説も流れた中川大志と表参道デート&高級パジャマ

  2. 2

    「コンサル」名乗るシニアは「ほぼ無職」 それでも「自分は現役ホワイトカラー」の仮面を外せないオジさんたちの終わりなき戦い

  3. 3

    映画「エルヴィス」にはガッカリだったが、今度の「Michael/マイケル」はいい!

  4. 4

    美輪明宏さんが生前“予言”していた「フジテレビの惨状」と訴え続けた「平和への思い」

  5. 5

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  1. 6

    亀梨和也&田中みな実がゴールイン! 昨年の破局説に亀梨ファンは一時“安堵”も…突然訪れた「ツラい現実」

  2. 7

    二宮和也"嵐解散"発言が物議…再始動を望むファンに突きつけた現実と意外な肯定意見

  3. 8

    天皇皇后が訪問したオランダ・ベルギーの次期王位は「女王」に…欧州では男系優位の「サリカ法典」は過去のもの

  4. 9

    高市首相「小渕優子の乱」に真っ青! インナー辞任で4月消費税減税に暗雲…安易な“争点潰し”の大きすぎる代償

  5. 10

    高額療養費制度があるから医療保険はいらない? 病院の窓口業務を行う筆者が実際に骨折して感じたこと