“オミクロン集中対応”は危険すぎる!韓国の感染爆発はシブとい「強毒デルタ株」の見方

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「オミクロン株対応に限られた資源を集中させる観点からリスクに応じた対応が適切だ」──。8日の衆院代表質問で入国者の国・地域別に隔離期間が異なる点を問われ、岸田首相はそう強調した。未知の変異株を徹底的に封じ込めるのは結構だが、「オミクロン対応」ばかりに突っ走るのは危険極まりない。むしろ、恐れるべきは、まだまだシブとい「デルタ株」だ。

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  ◇  ◇  ◇

「全員個室入院」「全陽性検体の分析」など岸田政権のオミクロン株の対応は徹底している。しかし、デルタ株の脅威が去ったわけではない。

 日に日に寒さが増す北半球では多くの国で冬の流行に見舞われているが、主流はデルタ株だ。

 韓国では7日、新規感染者数7115人、重症者数840人と、ともに過去最多を記録。病床は逼迫し、入院できず自宅療養中に亡くなるケースも起きている。感染力が強いタイプのデルタ株が感染爆発を招いているとの見方がある。

 デルタ株にも最大限の警戒が必要だが、政権側は甘く見ているフシがある。

 従来はデルタ株などオミクロン株以外が蔓延中の国と地域からの入国者は、3~10日間の待機を義務付けられていた。うち3日間待機が4日からワクチン接種を条件に施設待機を免除され、いきなり自宅待機OKになった。オミクロン陽性者用の施設を確保するためだ。

■間隙突いて「第6波」を招く前に…

 西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「デルタ株が“安心なウイルス”になったわけではありません。むしろ、従来または新たなタイプのデルタ株の方が、オミクロン株よりも毒性が強い可能性がある。オミクロン株だけでなく、デルタ株の陽性者も隔離を徹底し、どちらも蔓延を防ぎ、『第6波』を最小限にする必要があります」

岸田首相「1万人分増床」はまやかし

 医療提供体制の拡充もテキトーだ。岸田首相は所信表明に続き、8日も「この夏(のピーク)に比べて3割、1万人増の約3万7000人が入院できる体制を確保した」と胸を張ったが、まやかしだ。問題は入院できなかった患者向けにどれだけ病床を確保できたかである。9月1日時点の自宅療養者は13万人、療養先調整中は2万7000人。8月だけで250人のコロナ患者が自宅などで死亡している。3万7000床は自慢できる増床ではない。

「岸田首相が安倍、菅両氏よりもマトモに対応しているのは確かです。世論も評価していますが、対デルタ株や病床確保を見ても、最悪の事態を想定した対応にはなっていない。少しの綻びから、深刻な事態を招いてしまうのが感染症の怖さです。感染者数が少ないうちに、コロナ対策をブラッシュアップさせる必要があります」(中原英臣氏)

 オミクロン株を封じても、強毒デルタ株が蔓延してはシャレにならない。

オミクロン株で厚労省装う偽メール

「オミクロン株」への対応と偽ってコンピューターウイルスに感染させようとするメールが国内で確認された。セキュリティー企業「チェックポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ」が9日、明らかにした。

 差出人は厚生労働省などを名乗っており、同社は個人情報が盗まれる恐れがあるとして注意を呼び掛けている。メールのタイトルには日本語で「【緊急】新型コロナの変種のため15日以内の個人情報を報告してください」と記載されていた。

 文中には、個人情報を入力するためにエクセル形式のファイルをダウンロードするように求めるリンクが貼られており、アクセスすると感染する。12月に入ってから同様の偽メールが数種類見つかっているが、被害は確認されていないという。

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