南野苑生
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南野苑生マンション管理員

1948年生まれ。大学卒業後、広告代理店に勤務。バブル崩壊後、広告プランニング会社を設立するものの経営に行き詰まり、59歳のとき、妻とともに住み込みのマンション管理員に。その体験をつづった「マンション管理員オロオロ日記」(三五館シンシャ)がベストセラーに。

常識が通じないモンスター住民も「大家さん」と聞いて“青菜に塩”状態に

公開日: 更新日:

 マンション管理員にとって、折に触れて自分勝手で理不尽な主張を突き付ける、いわゆるモンスター住民は悩みの種だ。車高制限のある立体駐車場。間違って入庫して、立体駐車場を故障させてしまったモンスター住民。過ちを認めて謝罪どころか、「上のモンを呼べ」と逆切れ──。絶対に自分の過ちを認めない。そのあきれた言動については前回述べた。

 さあ、それからが大変。「上のモン」ではないが、業者の担当者から管理事務所に電話があり、現場に向かうが、なんとか理事長さんに話をつけてもらいたい、と要望があった。

 仕事中の理事長に電話すると、「駐車場でのトラブルは当事者同士で解決を」と告げる。もとよりそんなことは、管理員とて先刻承知の助。当事者であるモンスター住民には通告済みだ。常識が通用しないから困っているのだ。

 業者はもちろん管理員であるわたしも、理事長直々に引導を渡してほしかったのだが、勤務中とあってはそうもいかない。ならばと副理事長に因果を含めてもらおうとしたが、こちらは外出中。しかたなく、副理事長の奥さまにお願いすることにした。

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