作家・黒木亮氏「アラビア語『6カ月レベル』の知事が学業実態を証明するしかない」

公開日: 更新日:

 小池が「ファクト」としている卒業証書の真贋も疑念は拭えない。

「学業実態がなくてももらえる『プレゼントの証書』、いわば“不正卒業証書”の可能性があると考えています。2016~19年の現地取材で、この手の証書の存在について否定する関係者は一人もいませんでした。エジプトの有力政治家の命令で出されることもあれば、金やコネで手に入ることもあるそうです。エジプト社会では当たり前のことですが、正規の卒業生が正当性に疑念を持たれてしまうマイナスの側面があります。エジプトでは、卒業証書はうのみにできないと考えられています」

 疑念を持たれる小池にこそ、正当性を証明する責任がある。

「小池氏が学業実態があったと証明すればいいのです。実態なき卒業が日本で認められたら、金やコネを使って海外の大学で証明書を買ったとしても、お咎めなしで済まされてしまう。真面目に勉強している学生のためにも、小池氏が刑事告発されたら、検察には頑張っていただきたい」

(取材・文=高月太樹/日刊ゲンダイ

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か