インドの新国際空港に「幽霊が出る」動画を投稿したYouTuberに法の裁き…デマで公共の不安を扇動した疑い
YouTubeに7月末、インド・ゴア州の「マノハル国際空港に幽霊が出現する」と主張する動画が投稿され、デマによる公共の不安をあおったとして、投稿者が警察に逮捕された。
逮捕されたのは、57万2000人以上のフォロワーを持つユーチューバーのアクシャイ・バシシュト容疑者(31=写真)。バシシュトは超常現象をテーマにした動画チャンネルを運営し、人気を集めている。
問題の動画「ゴアの幽霊空港」で、バシシュトはマノハル国際空港が火葬場跡地に建設され、幽霊の目撃情報が相次ぐと主張。具体的には、空港職員が「影」や「声」を報告し、赤いサリーの女性の幽霊が滑走路に現れるため、パイロットが夜間フライトを拒否すると語った。
こうした情報は「フォロワーの体験談」として紹介されたが、ゴア警察のSNS監視チームが9月15日に動画を発見。捜査の結果、「虚偽で悪意ある迷信的主張」と判明し、17日にバシシュトを逮捕し、スマホやカメラを押収した。
バシシュトは取り調べに対し「エンターテインメント目的」と釈明したものの、「公共の迷惑」条項違反などで起訴された。