クマ対策で長野白馬村スキー場が抱える特殊事情とジレンマ
長野県白馬村のスキー場「Hakuba47ウインタースポーツパーク」の関係者が危機感を募らせている。今月7日、ゲレンデに突然姿をあらわしたクマがスノースケートをしていた男性を猛ダッシュで追いかける様子がテレビやネットで報じられたからだ。
同スキー場は、周辺地区の10のスキー場からなる国内屈指の山岳国際リゾート「白馬バレー」の1つ。毎シーズン、極上のパウダースノーを求め、世界各地からウインタースポーツを楽しむ人々が訪れている。
運営会社は利用客の安全確保のため、猟友会を含めたスキー場全体のパトロールを強化。特殊な薬剤の散布などクマ対策を講じている。
「時間をかけてコースの隅々まで点検を行い、コースサイドに野生動物が嫌がる忌避剤をまいたり、林の中に薬剤入りの容器を設置するなど、できる限りの取り組みを行っています。利用者には屋外での食事は遠慮してもらうようお願いし、ゴミは持ち帰ってもらうよう声を掛けています。7日以降、クマの目撃情報は1件もありません」(運営会社の担当者)

















