恵比寿「めし処こづち」で隣のオニイチャンに対抗して、肉豆腐卵かけご飯に赤星をグビ~
普段は禁じている隣客に話し掛けた
すると隣も負けてはいない。早くも赤星2本目に突入し、目玉焼きを注文。ムムムなかなかのヤリ手だ。負けじとアタシは生卵(80円)と小ライス(220円)だ。おっ、卵は双子ときた。縁起がいい。それを無情にも溶き混ぜる。そして冷めないうちに豆腐と茶色く煮詰まった豚バラ肉を甘じょっぱいタレごと卵にぶち込んだ。そこに七味。周囲からのリスペクトの視線を感じながら、アタシはそれをご飯にぶっかける。NDTKG、すなわち肉豆腐卵かけご飯の完成だ。これがうまくないわけないでしょ。これをがつがつかき込み、赤星の残りをグビ~。サイコ~過ぎる。これで圧勝だ。昭和還暦男の実力を思い知っただろう。すっかり、その気になったアタシは思わず、迷惑も顧みず普段は禁じている隣客に話し掛けた。
「この時間に食堂のうまいおかずでビールってサイコ~だね?」
こわもて風の彼がかわいく笑いながら「いや、ホントにそう思います。ところで先輩の注文の仕方は無駄がなくて感心しました」。そうだろそうだろ。君のプランも見事だよ。目玉焼きの後の注文が気になったが、そろそろ引き揚げるとしよう。「また寄ってくださ~い」。店長のひと言に身も心も大満足のアタシ。次回はアジフライと豚汁と納豆かな。もちろん赤星も! (藤井優)
○めし処こづち 渋谷区恵比寿1-7-6 陸中ビルハイツ1F