がん食い尽くす遺伝子操作バクテリア! カナダの大学が開発した新アプローチが大注目

公開日: 更新日:

 もう1つの問題は、血液など酸素豊富な場所でこの改良されたバクテリアが誤って増殖しないようにすること。そのために酸素耐性遺伝子を適切なタイミングで活性化する(オンにする)方法を開発する必要があった。

 その制御を実現するために研究チームが着目したのがクォーラムセンシング(群体感知)と呼ばれる現象。バクテリア同士が放出する化学シグナルで「自分たちの数が今どれくらいか」をお互いに知らせる仕組みだ。研究チームは、これを利用して腫瘍内で十分な数の細菌が増殖したときのみ化学シグナルが強くなり、酸素耐性遺伝子がオンになるようなシステムを開発した。

 逆に言うと、血液など酸素が豊富な場所ではバクテリアの数が少ないため、酸素耐性遺伝子はオフのままで生存できずに死滅してしまう。

 研究チームは今後、酸素耐性遺伝子とクォーラムセンシングによるタイミング制御システムを1つのバクテリアに統合し、動物実験を行なう予定だ。

 がん治療の革新的なアプローチなるか――注目が集まっている。

  ◇  ◇  ◇

 新発明の仰天エピソードをもっと読みたければ、下にある■関連記事でどうぞ!

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  2. 2

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  3. 3

    侍Jで待遇格差が浮き彫りに…大谷翔平はもちろん「メジャー組」と「国内組」で大きな隔たり

  4. 4

    侍J髙橋宏斗サイドがドジャースと“濃厚接触”!来オフ移籍は「十分ある」の怪情報

  5. 5

    熱意と覚悟が欠如…国内男子ツアーの衰退を加速させる日本ゴルフツアー機構の“残念さ”  

  1. 6

    平手友梨奈の「路線変更」にファン困惑…迷走の背景にある断ち切れない韓国事務所への“未練”

  2. 7

    弟子を殴った元横綱照ノ富士 どれだけ潔くても厳罰必至か…「酒瓶で…」「女性を庇った」飛び交う情報

  3. 8

    裏金事件で解消した自民党が“派閥復活”の無反省…まさかの「萩生田派」「武田派」結成の兆し

  4. 9

    橋下徹氏がまともに見える皮肉…米イラン攻撃で馬脚を現した「御用文化人」の逃げ腰と保身

  5. 10

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種