がん食い尽くす遺伝子操作バクテリア! カナダの大学が開発した新アプローチが大注目

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 もう1つの問題は、血液など酸素豊富な場所でこの改良されたバクテリアが誤って増殖しないようにすること。そのために酸素耐性遺伝子を適切なタイミングで活性化する(オンにする)方法を開発する必要があった。

 その制御を実現するために研究チームが着目したのがクォーラムセンシング(群体感知)と呼ばれる現象。バクテリア同士が放出する化学シグナルで「自分たちの数が今どれくらいか」をお互いに知らせる仕組みだ。研究チームは、これを利用して腫瘍内で十分な数の細菌が増殖したときのみ化学シグナルが強くなり、酸素耐性遺伝子がオンになるようなシステムを開発した。

 逆に言うと、血液など酸素が豊富な場所ではバクテリアの数が少ないため、酸素耐性遺伝子はオフのままで生存できずに死滅してしまう。

 研究チームは今後、酸素耐性遺伝子とクォーラムセンシングによるタイミング制御システムを1つのバクテリアに統合し、動物実験を行なう予定だ。

 がん治療の革新的なアプローチなるか――注目が集まっている。

  ◇  ◇  ◇

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