がん食い尽くす遺伝子操作バクテリア! カナダの大学が開発した新アプローチが大注目

公開日: 更新日:

 カナダ・オンタリオ州のウォータールー大学の研究チーム(写真)が2月24日、「がん腫瘍を内側から食い尽くすように遺伝子操作したバクテリア」を開発したと発表した。

 キーとなるのは、土壌に広く存在する「クロストリジウム・スポロゲネス」というバクテリアだ。完全に酸素がない環境でのみ増殖可能で、死んだ細胞の集まりであるがん腫瘍の中心部は酸素がないため、このバクテリアにとって理想的な増殖場所となるという。

 同大のマーク・オーコイン化学工学部教授(写真左)は次のように説明する。

「バクテリアの胞子が腫瘍に入り込み、栄養が豊富で酸素がない環境を見つけます。この生物が好む環境です。そこで栄養を食べ始め、増殖します。こうして腫瘍の中心部を占領し、バクテリアが実質的に体から腫瘍を取り除くのです」

 しかし問題が2つ。1つはがんを食べるバクテリアが腫瘍の外側近くに達すると低濃度の酸素にさらされ、腫瘍を完全に破壊する前に死滅してしまうことだ。

 この問題を解決するため、研究チームは、別のバクテリアから、酸素があっても生きられるようにする「酸素耐性遺伝子」をクロストリジウム・スポロゲネスに挿入。これにより、腫瘍の外側近くでも生存し、腫瘍を食い尽くすことが可能になった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士