有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ライフコーポ清水会長「足るを知る」経営で生き残った秘密

公開日: 更新日:

 清水信次ライフコーポレーション代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)は1926年4月18日生まれの93歳。主要な上場会社の経営トップで最年長である。

 中曽根康弘元首相が昨年11月29日、101歳で大往生を遂げた。

 清水が全国的に名をとどろかせたのは、中曽根と対決したからだ。

 86年、スーパーマーケットの業界団体、日本チェーンストア協会会長に就いた清水は、中曽根内閣の売上税構想の反対運動の先頭に立った。中曽根の指名で首相に就いた竹下登が89年4月、消費税を導入した。新税に反対する立場で向き合った2人について、清水はこう語っている。

「戦場で、中曽根さんは白馬にまたがって先頭で勇ましく出ていくタイプ。竹下さんは奥に鎮座して、官僚や政治家を使ってじわりじわり攻めていくタイプでした。交渉をしていて『こりゃあ勝てないな』と思ったものです。戦後の総理の中で、中曽根さんは天下国家のあり方を語れる数少ない方でした」(「週刊朝日」19年12月13日号)

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