ローソンストア100「あえてブーム後追い」がヒットの秘訣
「あえてブームの後追いを狙っています」
こう話すのは、「ローソンストア100」の広報担当者。1月22日に全国の店舗でバスクチーズケーキ「ばすCHEESE」を発売し、話題になっているが、開発の経緯を聞いた時に、そんな話が出た。
バスクチーズケーキとは、スペイン・バスク地方で生まれた表面に焦げ目がついたチーズケーキのこと。人気に火が付いたのは、2018年。東京・白金高輪にバスクチーズケーキ専門店「GAZTA(ガスタ)」がオープンしたことがきっかけだ。
「世界有数の美食の街サンセバスチャンの人気バルの名物のチーズケーキ」「レシピは長らく門外不出で世界中のパティシエたちも注目」といった文言に、ネットメディアを中心にマスコミも飛びつき、一気に認知度を上げた。現在、都内には取扱店や専門店が何軒もできている。
一方、ローソンストア100が「バスクチーズケーキを100円(税抜き)で出せないか」と開発を始めたのは、昨年10月。ブームから随分出遅れているが、これはその前に出した「タピオカミルクティー」の成功から導き出された“戦略”によるものだった。