重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

決算は好調でも…地銀を次々と襲う「取引先の粉飾決算」

公開日: 更新日:

 連結純利益の合計が前年同期比6・5%増の7391億円と4年ぶりにプラスに転じた上場地銀の19年4~12月期(第3四半期=3Q)決算。78行・グループのうち29社が増益となり、3社が黒字に転じた。

 とはいえ地銀関係者らの表情に一向に明るさは見られない。前年同期は投資用不動産を巡る不正融資事件でスルガ銀行が巨額の貸倒引当金を計上して大幅赤字に陥っており、今回の前年実績超えは、いわばその反動増に過ぎないからだ。実際、スルガ銀分を除けば7196億円と9%の前年割れで、全体の6割弱に当たる44社が減益、2社が最終赤字。超低金利の長期化で稼ぐ力は依然、衰弱したままだ。

 3Q業績の足を引っ張った最大の要因は与信費用、いわゆる不良債権処理コストの増大だ。地方経済の疲弊などで取引先の財務内容が悪化、引当金の積み増しなどを余儀なくされたもので、計上された与信費用の総額はスルガ銀を除いて1724億円。前年同期を4割超も上回った。

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