SBI HD<下>最大のライバル・野村HDと手を組んだ思惑は?
SBIホールディングス(HD)が好業績に沸いている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で株式相場は大きく上下に振れたが、傘下のSBI証券では個人投資家の口座の開設が急増し、口座数で野村証券を上回った。
野村は全国に幅広く顧客基盤を持ち、日本最大の口座数を誇ることから「証券業界のガリバー」と呼ばれてきた。その野村をネット証券の雄、SBI証券が抜き去った。
昨年6月末、SBI証券とSBIネオモバイル証券の合計の口座数が570万口座となり、野村HD傘下の野村証券(532万口座)を上回り、ナンバーワンとなった。
老舗の大手証券が新興のネット証券に敗れたわけで、2020年の隠れた大ニュースである。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の月間平均の新規口座開設数はコロナ前に比べて2倍以上の伸びとなり、9月末には595万口座に達した。