ソフトバンクvs楽天<2>大山鳴動ネズミ一匹だった「産業スパイ事件」

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 ソフトバンク(以下SB)から楽天モバイルに移籍した40代の男性アンテナ技術者が、不正競争防止法違反の容疑で警視庁生活経済課に逮捕されたのは今年1月のことだった。彼はその1年前の2020年1月に、SBから楽天モバイルに転職。その退職と前後して、SBのサーバーからデータを持ち出したという。

 SBが彼の不正なアクセスに気が付いたのは転職直後で、内々の調査の上、警視庁に告訴。昨年8月に警視庁は楽天モバイルを家宅捜索し、持ち出したデータを確認したのである。

 だが、思わぬもくろみ違いがあった。

「持ち出されたファイルの数は1000単位で、PCやサーバーに保存されていました。ただ、ほとんどはNTTが業者に無償提供している光ファイバーの位置情報とか、有償ではあるものの、100万円程度の値段で売っている電柱の位置データなど。役員会資料のようにはっきりわかる企業秘密のファイルはなかったのです」(警視庁事情通)

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