重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

SMBC日興証券を巡る相場操縦事件は親会社「三井住友FG」の責任が焦点に

公開日: 更新日:

 SMBC日興証券を巡る相場操縦事件は先週、副社長など幹部らの逮捕・起訴ばかりでなく、法人としての同社までも起訴されるという異例の事態に発展した。今後は近藤雄一郎社長の経営責任や親会社である三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)を含めた金融当局による行政処分の行方などが焦点となる。

 相場操縦罪を定めた金融商品取引法では社員らが会社の業務に関連して違反行為を行っていた場合、法人としての刑事責任を問う「両罰規定」を設けている。最高7億円以下の罰金刑で、科されれば大手証券会社で初めての事案となる。

「信頼回復に努めていくのが果たすべき(私の)責任だ」。逮捕・起訴を受けて24日夜、開かれた記者会見。近藤社長は今後、社内の調査委員会による調査を踏まえ「(自らも含めて)厳正な処分を行う」としながらも、進退については言及を避けたが、金融筋のひとりは「法人としての起訴は違法な株取引が組織的に繰り返され、不正を防止する管理体制も不十分だったと捜査当局が断定した証左。その組織を統べるトップとして、辞任は避けられないのでは」と指摘する。

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