ソフトバンクの新金融商品「社債型種類株式」のうま味とリスク

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 9月に本欄で紹介した「アクティブETF」に続いて、また日本初の金融商品がデビューした。社債の特性を持った上場株式、その名も「社債型種類株式」である。発行したのはソフトバンクグループの国内通信子会社ソフトバンクで、11月2日に東証プライムに上場し、話題になっている。

 聞き慣れないだろうが、「種類株式」とは、普通株式と権利の内容が異なる株式のことである。

 発行価格は1株4000円。売買単位は普通株と同じ100株(最少投資単位40万円)。発行株数と発行総額はそれぞれ3000万株、1200億円である。

 ソフトバンクにとってのメリットは以下の通り。株式の一種であるため、発行で得た資金は会計上、100%資本となるから、社債や借り入れなど負債調達に比べ財務を悪化させず資金を集められる。また社債型株式には議決権がなく、普通株への転換権もないことから株式の希薄化が起こらない。

 では、投資家にはどんなうまみがあるのか。

 普通株に先立って優先的に配当が行われることと、社債のように安定した利回り(配当)が期待できることだろう。

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