スパイ容疑で中国軍将校5人起訴 米中関係緊迫化の波紋

公開日:  更新日:

 米中関係が緊迫化している。米ホルダー司法長官は19日、米企業に対するサイバー攻撃でスパイ行為を行ったとして中国軍将校5人を起訴したと発表した。中国外務省は「捏造だ」と反発。昨年創設された米中作業部会の活動中断を決めた。

 5人は、人民解放軍のサイバー部隊「61398部隊」に所属。東芝の子会社で、米原子力大手のウェスチングハウス、鉄鋼大手USスチールなど米企業5社のコンピューターへの侵入を繰り返していた。

 米国が、サイバー技術を使った産業スパイ容疑で外国当局者を起訴したのは初めて。このタイミングでの発表は、米国と対立する中国がロシアとの軍事演習を行うことを受けたものとみられる。

■中ロは対米牽制で一致

「中ロ合同軍事演習は20日から上海沖の東シナ海で行われます。両国トップが演習を視察するほか、中ロ首脳会談で蜜月ぶりをアピール。ロシア産天然ガスの中国輸出で合意する可能性もある。中国は尖閣問題で日米と、南シナ海の石油採掘問題でベトナムやフィリピンと対立していて、ロシアはウクライナ問題で欧米の反発を受けている。中ロの動きは、米国を牽制したい思惑が一致したもの。米国の中国人起訴はその対抗策だけに、米中関係がキナ臭くなってきました」(外交関係者)

 中ロ両国は「反ファシズム・抗日戦争勝利70周年」を迎える来年、合同記念イベントを開く予定で、「反日共闘」を訴える恐れもある。

 米中の動き次第では、対米追従の日本もタダでは済まない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  3. 3

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

  4. 4

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  5. 5

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  6. 6

    新人王でも来季は年俸7500万円 大谷の「大型契約」はいつ?

  7. 7

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  8. 8

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  9. 9

    エ軍が大谷の復帰に慎重姿勢 あの日本人投手が反面教師に

  10. 10

    東電に8兆円超も税金投入…政府や電力会社がおかしい!

もっと見る