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高橋乗宣
著者のコラム一覧
高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

第3次世界大戦の足音が聞こえる

■領土、領海、資源をめぐる中口の傲慢

 英国のチャールズ皇太子がロシアのプーチン大統領について、「ヒトラーと全く同じことをしている」と指摘したそうだ。訪問先のカナダで、ホロコーストによって親族を亡くしたユダヤ系移民の女性に話を聞いた際、プーチンをヒトラーになぞらえたらしい。

 プーチンは武力を背景にウクライナのクリミア半島を併合した。オーストリアを併合し、チェコスロバキアやポーランドに侵攻したナチスのヒトラーに重ねるのは、無理からぬことかもしれない。

 そのプーチンが先日、中国の習近平国家主席と首脳会談を開いた。両者はがっちりと握手。共同声明では、「第2次世界大戦後の国際秩序を壊そうとするたくらみ」への反対を明記したと報じられている。

 もっとも、クリミアを併合したプーチンと、東シナ海や南シナ海で力を誇示する習近平に、国際秩序を守る考えがあるとは思えない。隣国が何と言おうと、領土や領海を自分に都合がいいように解釈し、資源を確保するのは当然の権利という態度である。その価値観は西側先進諸国とは相いれないものだ。

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