女性に嫌われたヒラリー 敗因は“夫隠し”と“パンツスーツ”
米大統領選で敗北した民主党のヒラリー・クリントン氏(69)は、女性の社会進出を阻む「ガラスの壁」の打破を掲げていた。ところが、肝心の女性たちは、クリントン氏の訴えにそれほど共感しなかったらしい。
米CNNテレビの出口調査によると、白人女性の53%がトランプ氏に投票していたという。
トランプ氏は、女性蔑視発言が物議を醸した男性だ。ワンマン経営者で、2度の離婚歴がある肉食系。マンガになりそうなぐらい男っぽい。そんな相手に対しても、女性からの支持でリードを奪えないのだから、えらく嫌われたものである。
女性の活躍推進が叫ばれる日本では、今後、女性管理職が増える見込みだ。だが、クリントン氏のように女性から嫌われるタイプを管理職に据えれば、組織はガタガタになりかねない。いったいなぜ、クリントン氏は女性に嫌われたのか。どこに嫌われる要素があったのか。
家族問題評論家でNGO「Girl Power」代表理事の池内ひろ美氏は、こう言う。
「彼女は、若い女性のロールモデル(模範となる人物)になれなかったのです。選挙終盤、夫のビル・クリントン氏を応援演説に立たせず、有名人を呼んで話をさせました。夫の添え物ではないことを強調したかったのかもしれませんが、多くの女性は、夫が援護してくれないような妻にはなりたくありません。女性は男性に支えられて輝き、男性は女性に支えられて輝くのです。元モデルの妻や前妻との間にできた娘を登壇させたトランプ氏の方に、女性は共感したんでしょうね」