淑女か猛女か メリル・ストリープがヒラリーを演じる日

公開日: 更新日:

 さすが、アカデミー賞常連の大女優はリップサービスも一流である。

 第29回東京国際映画祭のオープニングを飾る主演作「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(12月1日公開)を引っ提げ、来日したメリル・ストリープ(67)。24日に行われた会見では「キャストやスタッフなど多忙な人ばかりで、暇な私がやって来ました」。国内外合わせて200人の報道陣を前に冒頭から笑いを誘ったのだった。

 今作は、米NY社交界の富豪夫人、フローレンス・フォスター・ジェンキンスの波瀾万丈な生涯を描いた実話モノだ。これまでも実在した人物を多数演じてきたが、今年6月にNYで行われたイベントでは、ドナルド・トランプ氏とうり二つのいでたちで登場。3度目のアカデミー主演賞はトランプで受賞!? と称えられるほど高い完成度で話題をさらった。

 それを受け、「今度はヒラリー・クリントンを演じて欲しい」といったリクエストが記者から向けられると、ヒラリー支持者のメリルは「大変光栄です。でも、それをやるには時間がかかる。彼女が成し遂げるのは未来のことだから」とニッコリ。

 メリル版ヒラリーは果たして淑女か猛女か楽しみである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ