業者実績なし 加計「バイオハザード防止施設」建設の実態

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「バイオハザード防止施設を手がけた記憶はありません」(アイサワ工業広報)

 ナント! そろって実績ナシ。つまり、“シロート”なのだ。「バイオハザード予防市民センター」(千葉)の幹事で1級建築士の川本幸立氏はこう言う。

「ウイルスや実験動物を扱う施設には、設計・建築の立場からみて過去の実績が必要でしょう。設備の耐久性や免震性など、研究設備にふさわしい知識から確認する必要があると思います」

 仮に設備を完璧に建設したとしても、問題がある。元国立感染症研究所主任研究員の新井秀雄氏がこう言う。

「1979年に旧ソ連のバイオ施設から炭疽菌が漏れ、施設の周囲に飛散した結果、60人以上の住民と100頭近くの家畜が犠牲になりました。当時漏れ出たのは、1000分の1グラム程度の炭疽菌の芽胞だとされています。ごく微量の漏出で多くの犠牲が出たバイオハザードの実例です。BSL3施設内部は、ウイルスが外部に漏れないよう常に陰圧で、内部の空気は高性能フィルターを通して外に放出しますが、それでも微量のウイルスや菌は漏れてしまうのです」

 外部に放出された空気は、太陽光線中の紫外線で殺菌されることを前提としているというが、専門知識・技術を持った業者が造った施設でもこういう実情なのだ。今治のBSL3施設の安全性は確保されるのか。深刻なバイオハザード事故が起きないよう祈るばかりだ。

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