俳人・金子兜太さんが死去 「アベ政治を許さない」を揮毫

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 反戦平和への思いを込めた多くの句を残し、安倍政権が強引に進めた安保法に反対する運動のシンボルとなったプラカード「アベ政治を許さない」を揮毫した俳人の金子兜太さんが20日、急性呼吸促迫症候群のため埼玉県熊谷市の病院で死去した。98歳だった。葬儀は近親者のみで営む。

 埼玉県小川町生まれ、皆野町育ち。1943年に東京帝国大を繰り上げ卒業して日銀に入行後、海軍に任官。トラック諸島(現チューク諸島)で終戦を迎えた。46年に帰国して日銀に復職する一方、作句活動に力を入れ、時々の社会問題を積極的に詠み込む「社会性俳句」の旗手として、先鋭かつ骨太な作風で戦後の現代俳句をリード。08年に文化功労者に選ばれた。豪放で野趣に富んだ人柄の魅力から90歳を過ぎても作句、対談などで幅広く活躍した。

 16年5月の本紙インタビューでは、安保法反対プラカードの揮毫について「『アベ政治』をカタカナにしたのは、こんな政権に漢字を使うのはもったいないから」と話し、「アベとかいう変な人が出てきたもんだから、私のようなボンクラな男でも危機感を痛切に感じるようになりました」などと政権を痛烈批判していた。

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