政治学者・白井聡が語る<下>「国体」で人は愚かな奴隷に

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 気鋭の政治学者が、新著「国体論 菊と星条旗」(集英社新書)で、戦後の日本人にとっての天皇制が、アメリカになっていると喝破した。しかも戦前と戦後で歴史は反復している、と。「国体」が導いた、ファシズムから無謀な大戦へ、というあの破局的な結末を再び、繰り返すのか――。

  ◇  ◇  ◇

 天皇を父親のように慕わせ、命をも捧げさせた戦前の「国体」。それを戦後の日本は廃棄したつもりでいるけれど、実は違う。我々は「戦後の国体(特殊な対米従属構造)」に縛られているのです。「国体」の根本的な問題点は支配の現実を否認させること。「国体」は、支配される人間から考える意思と能力を奪い、「愚かな奴隷」にしてしまう。揚げ句、その奴隷たちは、自由で批判的な思考をし、行動できる人間に対して、体制に従順でないと言って、誹謗中傷するようになる。こんな愚劣なメンタリティーが戦中と同じく、最近、増殖してきました。

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