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小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

石破氏改憲の正論 9条の意味を主権者に説明する責任がある

 制定後72年近くもたっているのに、国の最高法規の重要条文について、主権者国民の間に共通の理解が存在していないとは、不思議で、不幸なことである。

 それは、戦後ほとんどの期間にわたり政権を担って来た自民党の責任であろう。つまり、政府が公式に「9条と自衛隊の関係」について国民にきちんと説明して理解してもらう努力を怠って来たからである。

 だから、今回こそは、「災害派遣等で日夜、国民の生命・財産を守ってくれている自衛隊が学者から違憲だと言われるのは失礼である」といった情緒的な理由ではなく、世界史の現実の中でわが国の安全保障政策はどうあるべきか? という観点から、首相と石破代議士は、公開討論で、堂々と持論を開陳して世論をリード・教育すべきである。それこそが日本国の宰相の座を争う者の責任であろう。

 遅きに失したきらいはあるが、それでもこれは広く公論に決すべき事柄である。

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