トランプ氏の“Xマス和平”ゴリ押しで追い込まれたゼレンスキー氏…「ウクライナ大統領選」実施で領土割譲容認
4年近くも戦時下のウクライナをめぐる和平合意が現実味を帯びてきた。「平和の構築者」を自任する米国のトランプ大統領がゼレンスキー大統領に対し、依然としてロシア寄りの和平案への数日以内の回答を要求。クリスマスまでの停戦合意を実現するため、モーレツな圧力をかけている。いよいよ追い詰められたゼレンスキー大統領は、大統領選実施などを含めた修正案を一両日中に投げ返す構え。名ばかりの停戦が近づいている。
米国がロシアとウクライナに示した和平案にはウクライナ東部の割譲が含まれる。修正が重ねられたものの、トランプ大統領が肩入れするプーチン大統領の主張に沿った内容のままだ。欧州各国と協議したゼレンスキー大統領は、領土割譲などウクライナに不利な項目を削除した修正案を米国に提示するとSNSに投稿。①20項目の条件②戦後のウクライナの「安全の保証」③ウクライナの復興──に関する3文書だという。
その後、記者団に大統領選実施のための立法措置をとるとも表明。昨年予定された選挙は戒厳令下で先送りせざるを得なかったにもかかわらず、プーチン大統領やトランプ大統領に「非合法大統領」と批判されたため、最後のカードを切ったようだ。米欧による安全の保証が確約されれば「向こう60~90日以内にできる」という。


















