日本は180カ国中20位 政治家の“ワイロもらわない度”ランク
腐敗・汚職と闘う国際NGOのトランスペアレンシー・インターナショナル(本部ドイツ)が23日、各国の政治家・公務員が賄賂をもらわない割合を国際比較して発表した。
日本は100点満点で73点、第20位と上位ながら、昨年の18位より後退した。トップ3はニュージーランド、デンマーク、フィンランド。ワースト3はソマリア、南スーダン、シリアとなっている。
発展途上国では、子どもの就学を申し込んだり、住民票を取りに行っただけでも窓口の公務員から賄賂を要求されることがある。さすがに日本ではそこまではないものの、安倍内閣を見ても、カジノ誘致を巡り現役の国会議員が収賄容疑で逮捕され、逆に現職大臣が政治資金で有権者に贈答品を配るなど、政治と金の問題は尽きない。
国際NGOは政治腐敗を防ぐため、賄賂でつながる「お友達政治」や、天下りなど形を変えた賄賂を廃し、政治資金規正法の厳格な運用、国民の政治参加、ジャーナリストや公益通報者の保護を強化するよう提言している。
(ジャーナリスト・若林亜紀)