著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

大本営発表「撃沈」のウソとおかしさ 小学生も見抜いた

公開日: 更新日:
永井荷風は下駄箱に日記を隠していた。写真は昭和27年度文化勲章を受章し、勲章を着用したもの(1952年11月3日)/(C)共同通信社

 昭和18年から19年にかけて、「大本営発表」がどれほど嘘、偽りの報道を行おうと、日本が敗戦の道を歩んでいることは国民の誰もが理解できた。この第3期の崩壊の時代、ある国民学校の6年生の生徒が、大本営発表が発表されるごとに、日本軍が撃沈したアメリカ軍の航空母艦や巡洋艦などの数をグラ… 

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