「鬼にきんつば 七つの刻鐘の幽霊」笹木一著

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「鬼にきんつば 七つの刻鐘の幽霊」笹木一著

 こわもての同心・小平次が幽霊を恐れ、大の甘党であることは誰も知らない。ある日、小平次は後輩の広瀬からひと月前に発見された侍の死体の人相書を見せられる。広瀬自身が描いた人相書だが、聞き込みしても身元が分からない。

 人相書が確かなことを証明するため探索に加わる広瀬から助けを求められ、改めて人相書を見た小平次はあることを思い出す。描かれていた男は、僧侶の蒼円の家で見た幽霊だった。蒼円には幽霊が見え、その体に触れると、小平次にも幽霊が見えてしまうのだ。蒼円が暮らす貸家の以前の住人・津田が3カ月前に病死。蒼円は津田と殺された侍が何か関係しているのではないかと疑う。

 堅物の同心と異能の僧侶の幼なじみ2人組が霊に導かれ事件の謎を解く時代人情ミステリー。

(新潮社 737円)

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