著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

天皇の大義があれば何でもできるという「大善」の考え方

公開日: 更新日:
満州事変1周年記念日。大阪市内の信濃橋交差点を行進する皇軍(1932年9月18日=日本電報通信社撮影)

 昭和6年から7年は昭和史が岐路を迎えたときであった。既述のように国内でのクーデター未遂事件、テロ事件が相次ぐ。国外の満州事変、満州国建国。ここにみられるのは日本が軍事を軸にした国家としての自立であった。その中心になった軍人、民間右翼の指導者はこのことを「昭和維新」と評した。むろ… 

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