著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「昭和よ、お前は暗闘と改めよ」と説いた桐生悠々

公開日: 更新日:
5・15事件に際し、トラックの荷台に乗り警備に出動する憲兵隊員たち=1932年5月15日(日本電報通信社撮影)

 5大言論のひとり、桐生悠々についても説明しておきたい。昭和の前半に限れば、もっとも言論人としての矜持を守ったのはこの人物以外にいないと、私は考えている。

 桐生はもともとは信濃毎日新聞の論説委員であった。昭和7年8月11日の社説に「関東防空大演習を嗤う」を書いた。東京で防… 

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