東京五輪保安対策に苦言「日本人単独テロも排除できない」

公開日: 更新日:

「菅首相が言う『安心安全な五輪』はコロナ対策の1点のみに集約されているように見えます。テロリズム研究を専門とする私は、これに非常に懸念を覚えます」

 こう苦言を呈するのは危機管理のコンサルタント企業OSCのアドバイザーで清和大学講師(非常勤)の和田大樹氏だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、国内でもすでに1万4000人を超える死者が出ている。オリンピックを運営する上でコロナ対策の徹底は当然のことだが、前出の和田氏はさらに続ける。

「これまで各都市で開催されてきたオリンピックではテロ対策は最優先事項でした。しかし、今回の東京五輪ではその対策がまったく見えてきません。警察などは準備をしているとは思いますが、それが国民や世論に十分に伝わっていません。五輪を開催するのであれば、テロなど治安面も国民に十分に周知する必要があります。現時点でテロの危険性を意識している国民はどれほどいるでしょうか」

■ミュンヘン、アトランタ、ソチ大会

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも