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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

プーチンの残酷と非道のルーツはスターリンにあった

公開日: 更新日:
スターリングラード攻防戦。ドイツ軍と戦うソ連赤軍(C)World History Archive/ニューズコム/共同通信イメージズ

 第2次世界大戦中のソ連はドイツの侵略に対して、それこそ国の存亡をかけて戦った。確かにスターリンの戦略はヒトラーの司令部の戦略を読みきれず打撃を受けるときもあった。だが、祖国防衛大戦争の名の下に国民の側も抗戦意識を強めつつ、戦況を負の状態から正の状態にと徐々に持ち直していった。
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