【大阪】「自公維新」固定化を突き崩すのは共産党か、れいわ新選組か

公開日: 更新日:

大阪(改選数4)

○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。

 ◇  ◇  ◇

【大阪】

○○松川 るい51 自現
○○石川 博崇48 公現
  石田 敏高57 立新
○○浅田  均71 維現
○○高木佳保里49 維現
  辰巳孝太郎45 共前
  大谷由里子59 国新
  八幡  愛34 れ新
  高山純三朗49 N新
  西脇 京子49 N新
  丸吉 孝文37 N新
  吉田 宏之46 N新

 お膝元で議席を落とすわけにはいかない。今回も維新が2議席を確保しそうだ。

「6年前は目も合わさんくらいバチバチで、身内で票の奪い合いしとった浅田と高木が、今回はようコンビで回っとる。吉村知事も一緒やからトリオやな。吉村人気にあやかるには3人まとめて街頭演説するのが効率的やしな」(維新関係者)

 維新の松井代表と吉村は、週末は全国を飛び回るため、浅田、高木の応援に入るのは平日夕方だ。吉村が登場すると、演説に足を止める通行人の数は格段に増える。大阪での吉村人気、維新支持は健在だ。

「女性参画推進室」の初代室長に抜擢

 とはいえ、トップ当選は自民の松川とみられている。安倍内閣の“女性活躍”推進のため、2014年に外務省に新設された「女性参画推進室」の初代室長に抜擢されたことがきっかけで政界入り。2期目に向け足場を固めている。

「元外交官の美魔女なので物腰柔らかに見えますが、安倍元総理と思想が近いタカ派です。12日の決起集会にも安倍さんが駆けつけていました」(府議会関係者)

 公明の石川も元外交官。組織票で当選圏内だ。前回(19年)、前々回(16年)と同じ「自公維維」で決まる可能性が高い。

「探偵!ナイトスクープ」出演の過去も

 一角を崩す可能性があるのは、共産・辰巳とれいわ・八幡。森友学園問題の追及で名を上げた辰巳は、2期目を目指した19年参院選では次点に泣いた。

「大阪選挙区で当選の目安は50万票ですが、辰巳さんは前回、約38万票しか獲得できなかった。野党票を食い合った立憲の候補者は約35万票で落選だったので、野党共闘で一本化できていれば勝てた選挙区です。辰巳さんは共産党で数少ない全国区のスター議員。今回も勝ち目がない立憲は候補者を立てずに一本化してくれればよかったのですが……」と支援者のひとりは不満を漏らす。

 昨年の衆院選で、れいわは比例近畿ブロックで1議席を獲得。元タレントで「探偵!ナイトスクープ」などに出演していた八幡は一定の知名度もある。衆院選と同様に“アンチ維新”票が集まれば勝機はある。 

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