著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

駐米大使の野村吉三郎に送られた「対米英戦ヲ辞セズ」の一節

公開日: 更新日:
対米交渉最初の会談に臨む来栖三郎特命全権大使(右)とハル米国務長官(=中央、左は野村吉三郎大使)/(C)共同通信社

 電文解読は日米交渉が進むにつれてその影響力が増していった。昭和16(1941)年4月から11月までの失敗が明確になるまでに、第2次世界大戦は意外なゆがみを生じさせていった。年譜を見るとわかるのだが、たとえば6月にはドイツがソ連に軍事的進出を図り、たちまちのうちにソ連領土に入って… 

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