高市早苗氏の“姑息手口”は中傷動画疑惑だけじゃない! 総裁選で敵陣営の猛反発を招いた「30万部の紙爆弾」

公開日: 更新日:

2024年9月20日付の紙面記事を再掲載

 ブチ切れ国会答弁に高圧的、感情的な態度。週末は公邸に引きこもり、外交では抱きついたり、踊ったりと謎のハイテンション。女性初の総理大臣として華々しく就任し、5~6割台の支持率を維持する一方で、政治家・リーダーとしての資質に疑問符が付き始めた高市早苗首相。そんな高市首相の本質を日刊ゲンダイのアーカイブから振り返る(年齢、肩書は当時のまま)。

  ◇  ◇  ◇

「権力者の自制を求めたい」--。ルール違反の指摘に被害者ヅラだ。自民党総裁選候補の高市早苗・経済安保相(63)が党の方針に反し、政策リーフレットを全国に郵送した問題を巡り、高市の秘書はきのう(18日)、総裁選管理委員会に追加対応を求めた党執行部に猛反発。自ら矢面に立たないのは高市らしい「しぐさ」だが、彼女の居直り伝説の数々は総理・総裁に必要な「品位」をみじんも感じさせない。

 地元・奈良県庁で会見したのは高市の公設第1秘書の木下剛志氏だ。裏金事件への批判を踏まえ、総裁選管は「金のかからない総裁選」の実現のため、今月4日付で文書郵送の禁止を党内に通知。木下氏は通知前の8月中に発送を終えたと訴え、「執行部が総裁選に口を挟むこと自体あり得ない」「投票行動が変わり、公平性に欠ける」と執行部を批判したのだ。

 これだけ強い調子で一秘書が執行部を糾弾するのは極めて異例だ。高市本人の意をくんだのは明白で、総裁選管に抗議を申し入れたライバル陣営へのいら立ちがにじむ。

 木下氏の説明によると、郵送したのは年1回、夏ごろに後援者や選挙区・奈良2区の党員などに配る「国政レポート」。それを今回は全国の党員らに30万部強を発送したという。

 木下氏は「総裁選という言葉は一文字も書いていない」と釈明するも、郵送の規模から党員の票集めを意識したとみられても仕方ない。

 禁止通知の前だったから「ルールに抵触しない」と言い張るが、すでに8月5日の総裁選管の初会合で逢沢一郎委員長は文書郵送に関し、こう意気込みを語っていた。

「資金が潤沢かどうかで候補者に差がつく。必要以上にお金のかからない選挙を確保していく」

 さらに8月20日、総裁選管は立候補を検討する議員や陣営に対し「告示前に多額の資金がかかる準備を行わないこと」を要請。この方針に従ってきたライバル陣営にすれば文書の大量郵送はルール無用の出し抜きに映る。高市の開き直った態度に怒るのも当然だ。

 この数日だけでも高市はわれ関せずの居直りを連発。推薦人に裏金事件で役職停止処分中の議員が含まれていることについて、17日夜放送のTBS系番組で何食わぬ顔でこう言ってのけた。

「どの方を入れるかは選対、チームに任せた。翌日の新聞(を読む)まで知らなかった」

 知らなかったら知らなかったで問題だし、知っていたなら単なる嘘つき。高市の保身のためなら何でもアリの姿勢は今に始まった話ではない。昨年、国会でモメにモメた放送法の「政治的公平」の解釈変更を巡る総務省の行政文書の一件もそうだ。

 高市は総務相時代の自身の発言を記録した文書を「捏造」と決めつけ、事実なら議員辞職する考えを示した。総務省は調査の結果、捏造があったとは「考えていない」と結論づけたが、記録の正確性は「十分な事実関係の確認が困難な場合があった」とし、玉虫決着。ハッキリしたのは保身のためなら、かつての部下にも難クセをつける高市のパワハラ気質だ。

 1992年の自著で〈飲みィのやりィのやりまくり〉と男性遍歴を赤裸々につづった高市。総理・総裁に求められる「品位」は、32年前から進歩していないのか。

【連載】フラッシュバック高市早苗首相の珍行・蛮行

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