著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「疎開は卑怯者の行為」という東條英機の時代錯誤

公開日: 更新日:
米機の爆撃を受けた東京=1945年10月3日(C)Sputnik/共同通信イメージズ

 田中隆吉の著作からは軍事指導者たちのあまりにも甘い、そして軽薄な戦争論や戦略論が浮かんでくるのだが、それ自体は大いに批判されなければならない。ありていに言えば日本の軍人は国を守るという大義を自分たちに都合の良い軍事論に置き換えているだけではないだろうか。

 占領期6年8カ… 

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