著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

開戦内閣の東條英機は人事に没頭し有能な将校を犠牲にした

公開日: 更新日:
内閣改造で商工相を兼務することになり、前任の岸信介国務相(左)と事務引き継ぎをする東條英機首相(1943年10月9日、商工大臣室)/(C)共同通信社

 太平洋戦争において日本の軍事指導者が責められるべき点はいくつかあるのだが、そのうち2、3の例を挙げるなら、「主観的願望を客観的事実にすり替えた」や「有能な人材を登用するシステムに欠けていた」「国民を侮り戦争目的などを説明していない」などがすぐに指摘できるだろう。要は批判派を許さ… 

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