著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

宣誓学生を批判…戦後社会に出現した「即日帰郷」という虚構

公開日: 更新日:
在学中に充員招集されて陸軍部隊に入隊。学生帽を脱ぐ間もなく、早速軍服に着替える学生たち(1943年12月)/(C)共同通信社

 出陣学徒の壮行会で学生代表が読んだ「答辞」については、実はその50年後の平成5(1993)年に幾つかのメデイアが取り上げた。歴史的史実として整理しておく必要があったからであろう。実際にこの学徒出陣は、当時も、そしてその後の戦後社会でも内容は極めて不透明であり、こんなずさんな形で… 

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