著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

米国で学んだ医師・大石誠之助の最期の言葉

公開日: 更新日:
大逆事件で処せられた「紀州・新宮グループ」の大石誠之助氏(C)共同通信社

 堺利彦はこの日(明治44年1月21日)、幸徳秋水のほかに3人の死刑を宣告された同志に会っている。その1人が大石誠之助である。大石は、和歌山県新宮町で医師として開業し、人々の信望を集めていた。いわば地方の名士でもあった。

 平民新聞の縮刷版をまとめた書には、「1890年(明… 

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