ヘタレ自民党内に「解散恐怖症」蔓延…まさかの岸田総裁再選が急浮上

公開日: 更新日:

 お盆明けの本格的な総裁選政局を前に凪状態の永田町だが、自民党内では水面下で、岸田総裁再選への流れがつくられているというから驚く。理由は、自民党内に蔓延する「解散恐怖症」だ。少し前までは、「岸田さんじゃ選挙に勝てないから、表紙を変えろ」が渦巻いていたが、ここへきて、「表紙を変えても選挙に勝てない。今秋の解散は無理。来年以降へ先送り」という“願望”が出てきたのだ。

 国会閉会中で地元に戻っている自民党議員らは、世論の逆風の強さにたじろいでいる。

「支援者を集めた会合で、『今度の総裁選で岸田さんに代わってもらい、自民党を改革する』と訴えてもシラケムード。逆に『総裁の顔が代われば自民党は変わるのか。政治改革で誰も声を上げなかったじゃないか』と責められてしまった。有権者は自民党自体に愛想を尽かしている」(閣僚経験者)

 派閥ぐるみで10億円近い裏金をつくっておきながら、幹部連中は誰も責任を取らないばかりか、政治資金規正法のザル改正でお茶を濁してりゃ、支援者にだって自民党離れが起きるのは当然だ。解散総選挙が怖くて、「どうせなら、来夏の参院選を衆院選より先にやってもらって、お灸はそっちで引き受けて欲しい」(中堅議員)という身勝手な話まで聞こえてくる。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  2. 2

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  3. 3

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  4. 4

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  5. 5

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  1. 6

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  2. 7

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  3. 8

    福岡厚労相ついに“白旗”…健康保険証の代わり「資格確認書」の一律送付「最後は自治体の判断に委ねる」

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波