夜の料亭政治は消えゆくが…「政策活動費」廃止だけでは与野党なれ合い政治は変わらない

公開日: 更新日:

 昨年末、東京・赤坂の料亭「口悦」が、静かにその幕を閉じた。といっても、かつて大物議員たちの“夜の社交場”として賑わった料亭はすでに跡形もなし。閉店したのはコロナ前、売却移転後に割烹料理屋として再出発した「口悦」のことだ。

「移転後も馴染みだった元議員さんたちが入れ代わり立ち代わり顔を出してくれていて、けっこう賑わっていましたけど、女将はかなりのご高齢ですから一区切りつけたのでしょうね」

 とは、料亭時代の「口悦」を知る元芸者のひとり。折しも先の臨時国会では自民党の裏金事件に絡み、政策活動費の全面禁止を盛り込んだ改正政治資金規正法が成立したばかりだが、料亭「口悦」は日本歯科医師連盟の1億円闇献金事件の舞台にもなった。

あの事件では、2004年に橋本派会長代理だった元官房長官の村岡兼造と会計責任者が政治資金規正法違反で起訴されましたが、口悦の女将は検察の聴取に対して1億円授受の座敷にいたのは、橋本(龍太郎元首相)と野中(広務元幹事長)、青木(幹雄参院会長)の3人だったと証言しています。寝耳に水の村岡さんは、無罪を主張して最高裁まで戦いましたが、有罪が確定し失意の中で5年前にお亡くなりになりました」(元橋本派番記者)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  3. 3

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 4

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  4. 9

    神宮再開発「新秩父宮ラグビー場」公聴会で大混乱…小池都政の横暴に都庁では徹夜で抗議

  5. 10

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情