著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(10)一木支隊の生き残りは語った「本軍はすべてがさかさまであった」

公開日: 更新日:
ソロモン諸島のガダルカナル島で、米軍の捕虜となった日本軍兵士(1942=昭和17=年11月)/(ACME)

 前号からの続きになるのだが、ガダルカナル戦に従軍した一木支隊のAさんは、実は支隊長の一木清直の副官の一人ともいうべき立場であった。諸事に気が回り、軍内の各種規則などにも通じていた。高等教育を受けて召集されていたから、比較的軍内の光景もいささか冷静に見ることができた。私がAさんの… 

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