著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ 保阪メモ「昭和史余話」(61)東條は武藤章のゾルゲ事件への関与を決めつけていた

公開日: 更新日:
巣鴨プリズンの職員演舞場で開かれた全戦犯釈放の感謝祝賀パーティー。右手手前から2人目が佐藤賢了(1958=昭和33=年6月21日)/(C)共同通信社

 東條英機と佐藤賢了ラインに抗する武藤章と石井秋穂ライン。この違いは表面的には見えてこないのだが、陸軍の政策をよく吟味していくと、肌合いの違いに気がつくのだ。武藤は近衛の朝飯会に出席していた。ゾルゲや尾崎秀実らが逮捕されていき、朝飯会の会員だけでなく、その周辺にいる新聞記者なども… 

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