著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(117)「人事異動」を武器にした東條英機は、恐怖政治で異論を封じた

公開日: 更新日:
銃後奉公愛国大会であいさつする東條英機陸相(1941=昭和16=年7月7日、東京・後楽園)/(C)共同通信社

 東條英機首相兼陸相が戦時指導を進めるにあたって、意図的に行っていたのは「人事異動」であった。この実態について、直接に私に証言してくれたのは、長年、首相秘書官を務めた赤松貞雄であった。

 赤松は東條系列の最も忠実な人脈に組み込まれていた軍人であった。昭和40年代から50年代… 

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